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清家農園みかん山通信(47号)平成17年2月号

 皆様お寒うございます。こちら愛媛昨日から雪が舞い遠くの山々は白く雪化粧をしています。まるで時が止まったような静かな風景です。でも現実は、まだ年賀状も書いていないうちに1月が終わってしまいました。せめて寒中見舞いでも書かねばとあせっている内になんと立春!ああ非情なる時の流れよ。と冒頭からの言い訳、すみません。我が家はみかん山の中腹(自称吉田町のビバリーヒルズ)にあるので雪の日の外出は危険が伴います。しかし2日前に婦人会で救援衣料の梱包をして公民館に70箱近い衣料を置かせて貰っているので1円でも安い運送屋さんへの手配や荷札貼りをしなければなりません。そこで私、ウォーキングの良い機会とばかり箪笥の奥に眠っていた昔のウールの帽子を被り長靴を履き着膨れて、義母の杖を滑り止めにして急な山道(車道とは別の、山を縦に下る旧道・子供たちの通学路)を麓の公民館まで下りて行きました。公民館に着いて突き当たりの鏡を見て思わず笑ってしまいました。まさしくアンデスのジャガイモ掘りのおばさんそのものでありました。自分の姿を眺めながら改めてしみじみインディオと日本人のルーツは同じなんだなあと納得してしまいいました。人種や宗教の違いで争うなんてとても愚かなことに思えました。
 お話変わって2月は受験シーズン真っ最中。先程テレビで愛媛大学の競争倍率の発表がありました。受験生が居られるご家庭ではさぞ心配な毎日と思います。すでに取り返しがつかないとは言え、もう少し真面目に教育ママをやっていたら、長男の嫁の並ちゃんの苦労ももう少し少なかったし、次男への仕送りもとっくに終わっていたのでは、と不毛な後悔を繰り返しております。2月は例年の如く減農薬の認証書類作りと青色申告、欲を言えば住所録とホームページ作りのパソコン漬けの日が続きそうです。早く終わらせて家の内も庭も畑もピカピカに出来たらいいなあと見果てぬ夢を見ているアンデスのおばさんです。何しろ折り返し点はとっくに過ぎているので、いつも心のどこかで、身辺整理を早く始めねばというあせりがあります。物を捨てられない悲しい性に早く決別せねばと思うばかりの優柔不断な私。すぐに逃げていってしまいそうな2月、気を引き締めて時間を大切に致しましょう。(と去年も思っていた気がする。)3月には台風で倒れたみかんの代わりに新しい苗木を数百本も植えなければならないのです。また善一に「何をボヤッとしているんだ」と怒鳴られるんだろうなー。

薄氷や果て無き受験地獄かな