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2023 (令和5年)
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清家農園みかん山通信(157号)令和5年4月号それぞれ、「今が一番盛りなんです」「もう退け時ね」「これからが勝負ですよー」と おっさん&ジジババの味気ない家を慰めてくれるかのように咲いています。 近くのダム湖の桜も、老人クラブのお花見、農作業の帰りにトラックで「ちょっと寄って桜を観て帰ろうか」「街から来たウォーキングのついでに」程度きり観てくれる人は居ませんけれど、爛漫と咲満ちています。4年前の豪雨災害で水没した保育園が少子化の影響もあり廃園となってしまい、可愛いい園児の遠足姿は残念ながら見られなくなりました。お隣のさきちゃんが大学に合格し、昨日岡山に発っていきました。送り出す家族はとても心配そうでしたが、本人は希望に輝いていました。 20数年前、片田舎のみかん山で育った子供達を、次々と都会や外国に送り出したことを思い出しました。子供達が一人できちんと暮らしていけるかしらという心配は勿論でしたが、これから先、仕送りを滞り無く送り続けられるだろうかという重圧もありました。その後3人の子供達の為に延べ20年の仕送り生活が続くとは思いも拠らず「稼ぎに追いつく貧乏なし」の、(もっと気の利いた漢詩でも添えたい処ですが生憎、引き出しが空っぽなので何も思いつきません)働けど働けど我が暮らし楽にならざりで、右から左にお金が消えてゆく生活でしたが、若かったせいか別に辛いとは思いませんでした。みかんを買ってくださる皆様が支えてくれたお陰で乗り切れたと深く感謝しています。これではまるで真面目一方の勤勉な人間のような書きぶりですが、さにあらず、その間も仲間と国際交流協会を立ち上げたり結構いろいろな活動に首を突っ込み楽しんでいました。みかん販売や活動のお陰で沢山の素敵な方々との交流があり、「お金はともかく、我が家って人間の財産家よね」と勝手に思っています。どう背伸びしても、所得規模上位5分の1の人々の世界など宇宙の彼方の話なので、5分の4の庶民として常々格差社会を腹立たしく思っています。青色申告を終えたばかりの息子が、「容赦なく税金を取られる」と嘆いていました。汗水垂らして働く庶民から何重にも税金を取る一方で、大企業に甘過ぎる政治にも不満どころか怒りを覚えます。面白い授業で有名なハーバード大のマイケル・サンデル教授が格差社会や能力主義について語っている様に、大企業やIT関係のCEOとやらが年収何十億ドルも貰って当然と思っているのも間違っています。米大リーグやWBCで大活躍した大谷選手は歴史に残る人並み外れた凄い才能と実力があります。凡人には出来ない想像を絶する努力をしているとも思います。他の大リーガーも同様ですが、それにしてもお金を貰い過ぎなのではと疑問に思います。一生かかっても使いきれないお金を彼等はどうするのでしょう?富める者が困窮者に施しを授けるより、貧しい人々を減らし尊厳を保てる世の中にする事こそ今、最も根本的で重要な問題なのではないでしょうか? 以上!底辺庶民の怒りの声でした。 5月は清見 ポメロ(河内晩柑)ジュースです
花冷えや格差拡がる世を憂ふ
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