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清家農園みかん山通信(75号)平成21年12月号

 月日は百代の過客にして行かふ年も叉旅人也云々&ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず云々、中学生か高校生の頃暗記させられたこれらの言葉がいたく身に染みる12月となりました。たいした感慨もなくただ漫然と暗記していたあの頃、人生がこんなにも早く過ぎ去って行くものだとは想像も出来ませんでした。今は一年のカレンダーがまるで一ヶ月の日めくりのようです。
井戸端のぼろ隠し役の庭の楓が美しく紅葉しています。数年前に行商先のお客様から貰ってきた吊り忍が枝にぶら下がりながらうっとりと楓を見上げています。師走に紅葉は愛媛ならではかしら、と思いながらここ数日みかん摘みから帰宅する度に見とれています。自然の移ろいにはかないません。人間は。
中東のドバイが「本当はお金が無いのだ」と白状し、とんだとばっちりで、輸出国日本は円高に苦しんでいます。息子がアメリカの大学でウロウロしていた時だったら随分と仕送りが助かったのに、とおもわず考えてしまった私めではありますが、又しても庶民がマネーゲームの付けを支払わされるのかと思うと腹が立ちます。円高を利用してブランド物を買い漁ったり、外国にお買い物に行ける人は私の周りにはおりませんので!マネーゲームをしている人達は、毎年律儀に実を成らせてくれるみかんの木を少しは見習えばいいのにと思います。いつ頃から世界中がこうなってしまったのでしょうか?情報が一瞬で世界を駆け巡るという功罪はどちらがより重いのでしょうか?判らないことばかりです。今現在確実に判っていてしなければならない事は毎日一生懸命みかんを収穫し、箱に詰めてお客様にお届けする事です。気は若いつもりなのですが、何時の間にかウェストが10センチも太くなっていたり、農道の継ぎ目に躓いたり、みかんの木に登るのに足が上がり憎くなったり、選果に近眼の眼鏡が邪魔になったり、三秒経ったら何でも忘れてしまう等認めたくないのですが現実は非情です。八十歳になってもみかん取り現役の爺ちゃん、婆ちゃんがいっぱいいますので、そう悲観はしていないのですが、正直、私は勤勉ではなく遊ぶのが大好きなので適当な年齢になったら自分の好きなことをして遊び回りたいと、内心切実に願っています。その内、不良爺さん、婆さんと言われるようになるかもしれません。今から楽しみでわくわくします。みかんの仕事に関しましては今アフリカで寅さんをやっております息子に任せられるようになればと期待しているところです。今国会で仕分け作業が進みODA(政府開発援助)の予算も大夫削られていますので、彼の活動に影響は無いのだろうかと心配しつつ、帰国後の後継者への期待がパチーンと弾けないよう祈っているところです。まずは今年の12月を夫と二人で乗り切らなければ成りません。当分は仕事に追われる幸せを充分噛みしめることに致しましょう。
今年のみかんは夏の旱魃のため粒が小さめですが味は濃いめだと思います。
誠に申し訳ございませんがご了承いただけましたら幸いです。
来年は世界が今年より少しでも平和になりますように!皆様どうぞ良いお年を!

老眼鏡掛けてはずして蜜柑選る