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清家農園みかん山通信(88号)平成24年1月号

(ほんとのみかん清家農園) http//mikanyama.com

謹んで初春のご挨拶を申し上げます。          
今年がみなさまにとりまして良い年になりますよう心から祈念申し上げます。
昨年は日本にとって、形容し難い苦難の年でした。東日本の方がたにとっては「でした」などど、安易に過去形で言える事ではなく現在進行形の苛酷な日々と思います。
私共も他人事とおもわず末永く自分が出来得ることで関わりを持ってゆかなければと肝に命じています。私事ですが、加えて年末に悲しいことがありました。アメリカ、タンザニアと4年間善一と苦楽を共にした親友が交通事故で亡くなったのです。元気な声でみかんの注文の電話をくれた次の日の事でした。彼は富山県で無農薬有機米を作っていました。みかんが富山に届いた時、彼はすでに天上の人となっていました。物静かな人でしたが内に秘めた有機農業への情熱は熱く、地域の有機農業のリーダーでした。今夏、彼がお膳立てしてくれた富山での協力隊OB会で、お互い頑張ろうと夜更けまで語り合ったばかりでした。人は生きていると悲しいこと辛いことと無縁ではいられないのだとつくづく思い知らされた年末でした。
嗚咽をこらえ涙を拭きつつも、凄まじい忙しさが大晦日迄続き、どんなことがあっても月日は巡り、そのままお正月に突入しました。30日に娘ファミリーが、元旦には長男ファミリーが帰省しました。生涯初めて、遂に家の片付け&掃除は出来ずじまい。孫達に「廊下は真ん中だけ歩いてね」と言い渡す始末でした。元旦には庭に散り積もった紅葉を掃き、お墓の掃除をしました。この春1年生になる孫の明衣が甲斐甲斐しく手伝ってくれて結構役に立ち、子供の成長の早さに驚き、刻々と我が身に迫る老いを自覚しました。
3日には4歳の孫の知子のかねてよりの発案で長男がネットで予約しておいた松山のホテルに一族で一泊。散らかり放題の自宅のことは忘れて道後温泉で「いい湯だなー」でした。本当はともちゃんの希望はテレビのコマーシャルに出てくる別府の「杉の井ホテル」だったのですが日程が足りず、予約も取れず、次回のお楽しみとなったのです。
4日 孫達と別れぐったりと帰宅。農作業着シーツなど大洗濯。よれよれになったけど孫達と触れ合えた楽しい幸せなお正月でした。
5日 央樹&善一はジュース用みかんの撰果。恭子は、埼玉からはるばる訪ねて来て下さった(実家の亡き父母の友達であり、みかんの大切なお客様)をみかん山へご案内して楽しいおしゃべり、ほんの3時間ほどのご滞在で伊予吉田駅へとお見送り。掃除に必死でお茶一杯のおもてなしきりできなくて申し訳なく心残りです。私もHさんのように明るく前向きでシャキッと素敵に老いたいと思いました。
6日 央樹&善一は5t=5000kgのみかんを3回に分けて搾汁所の愛工房へ2tトラックで搬送。(一昨年迄は野越え山超え、海端の曲がりくねった峠道を幾つも越えて数十キロ先にある搾汁所迄、善一が一人で何回も通ったのです。幸い昨年吉田町に搾汁所が出来、おまけに央樹が加わったのでとても楽になりました)午後善一は同級会へ(老い先が短くなったせいかやたら同級会が多い=故郷が遠い恭子のやっかみ)央樹はお隣の文子姉さん(71歳・子供達が小さい時はとても可愛がって下さり、子供達がお隣に遊びにゆくとご飯を食べさせ、お風呂に入れ、バスタオルにくるんで連れて帰ってくれたようなやさしい人。現在もみかん採りなど手伝って貰っている我が家にとって無くてはならない人)と清美の袋掛け。恭子は溜まった家事とみかん山通信書きetc。こうして清家農園の新しい1年が始まりました。慌ただしく忙しい毎日ですが元気で働けることを有り難く思い感謝して暮らしてゆきましょう。(本音は温泉でゆっくり一週間位、読書三昧や素敵な映画でも見たいなぁ)
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水仙と星はいとこの間柄