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清家農園みかん山通信(82号)平成23年1月さて昨年のアフリカ旅行、マラウィでは次男の官舎に数日間滞在しました。善一と息子はモザンビークとの国境に近い岩山に出掛け、ついでに内緒でちょっと国境も越えて散策したそうです。その間に私は、家の内外の片付けや掃除、そして1年半の間一度も干していなかったという、マットレスや布団を庭にある大きな岩の上に干したりしました。私はさっぱりしましたが帰宅した息子には『有りがたいけど留守中にあちこちいじられるのは困る』と抗議されました。ご尤もです。はい。放し飼いの犬避けにモップを持った息子の案内で善一と3人でご近所にお土産を配って挨拶に廻ったり、市場に買い出しに行ったりしました。市場では行きつけの八百屋のおじさんが声を掛けてくれ、肉屋の店員さんからは「まぁ日本から息子さんに会いにきたの」と尋ねられたりしました。夕方には職場の上司や友達家族を招いて庭でバーベキューをしました。皆、人柄の良い方達ばかりで話が弾みました。次男が太った理由が判ったような気がしました。欲を言えば、悩む位に必死で仕事をしているのかが疑問ではありますが、、、次の日は息子の仕事場でもある観光村にでかけました。普段は農業をしているおじさんおばさんの現金収入として民族ダンス(息子曰く盆踊り)を踊ってくれるのです。その前に畑の見学もしましたが灌漑も施されて我が家の家庭菜園よりずっと立派なプロの野菜畑でした。一緒に歩きながら「私もお百姓なのよ」と言うと、とても親しみを持ってくれました。歳を言うとびっくりしていましたので、もしかしたら若く見てくれたのかもしれません。マラウィの同年代のおばちゃんはかなり老けているようです。若妻組に続いた年寄り組のダンスの歌の内容を尋ねるとエイズの啓蒙の歌だったそうで、複雑な思いがしました。出演料は前払いしていたのですが、息子の「おひねりも弾んでよ」に応えて何度もおひねりを奮発しました。小学生も一生懸命踊ったり太鼓をたたいたりしてくれました。「一番迫力ある踊りのメインのおじさん達がドタキャンで来なかった」と息子がぶつくさ言っているので善一も私も「きっともっと儲かりそうな所からお声が掛かったんじゃないの」と言いましたら「約束したのに」と私達より残念そうでした。アフリカではよくあることです。午後は小学校を訪問しました。こぢんまりした学校を想像していたのですがなんと生徒数900名(尤もその日の出席者は700名)お土産の文房具は到底足りません。しかし7名の先生方は落ち着き払って生徒を校庭に並べ、成績優秀者?を前に呼び分配していました。今、日本は、特に田舎は子供の数が激減しています。多勢の澄んだ瞳に見つめられながら、マラウィと日本のそれぞれの国の行く先を考えずにいられませんでした。今、我が家の子供達が通った喜佐方小学校との交流を持とうと話を進めています。 でも喜佐方小学校は現在、生徒数70名程ですのでどうなることやら。2月号に続く。 2月は ポンカン 伊予柑 ネーブル がございます。ジュースの予約も承ります。 道端に炭売るマラウィの乾期 |