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清家農園みかん山通信(53号)平成18年2月号

 寒いさむいとちぢこまっているうちに、2月になりました。気がつくと随分日が永くなってきています。雪国の皆様はまだ雪と格闘中でしょうか?収穫前のみかん各種類を強風と寒波で傷つけられたり、引きちぎられたりかなりの被害を受けました。しかし、家を雪で押し潰される恐怖と闘いながら毎日雪おろしに追われる方々を思えば、みかんの被害を嘆いてばかりいてはいけないと思いました。津波・地震・寒波、いずれにしろ自然の力に比べ人間の営みなど本当に小さな小さなものでしかないのですね。ライブドアのホリエモンが捕まりました。ピカピカの無機的なビルの中でパソコンとばかり向き合って居る内に錬金術がすべてという考えになってしまったのでしょうか。自然から直接恵みを受けたり打ちのめされたりしながら暮らしている人間にとって六本木ヒルズは対極にある世界です。(ちなみに清家農園は‘吉田町のビバリーヒルズ‘別名みかん山に有りますが。)とはいえ、アリゾナの極楽トンボの息子に仕送りする時は円の相場に一喜一憂しますし、青色申告や減農薬の認証、国際交流協会の書類作りや調べ物にはパソコンを使います。できればホームページも作りたいと3年も前から考えてもいます。今では農業に於いてもITに背を向けて暮らすのは難しくなっています。でもITは、あくまでも車や電話や田植え機同様、便利な「道具」でしかありません。
 苗木を植え何年も肥料をやり草を刈りやっと実ったみかんを一粒ずつ摘み取って手の平に乗せ「これはおいしいかな、腐らないかな」と考えながら箱に詰め皆様のお手許にお届けしてお金を頂戴して我が家の生活は成り立っています。一般の大部分の人々の暮らしは職種こそ違え、額に汗して働いた報酬によって成り立っていますよね。パソコンとにらめっこして瞬時に何百万円も何千万円ものお金を儲けたり損したりは、矢張りどこか狂っている、間違っていると思います。食料や衣料、道具、機械、家、その他諸々の基本的な‘モノ‘を作る人々が今、何故か粗末に扱われすぎていると感じています。話が急に飛びますが、先日娘が8ヶ月になる孫娘明衣(めい)を連れて1週間程里帰りしました。明衣の一挙手一投足に善一も私も大喜びしました。どこもかもまあるくて、くびれていて、柔らかくて、ただ見るだけ、触るだけで体も心も癒されました。今の世の中を構成している大人の一人として責任を感じました。この子がやがて大人になった時、日本そして世界中が今より貧富の差が広がっていませんようにと切に願わずにいられません。真面目にコツコツ働く人が日陰の存在で錬金術師がセレブ生活をエンジョイ出来るという構造が一日も早く終焉するよう、しつこく『おかしい!変だ!』と言い続ける人が沢山沢山増えたら世の中少しは変わるかもしれません。
楽観的過ぎますかねえ。諦めずに「おかしい」を発信し続ける事に致しましょう。                            
ジュース搾り始めます。数に限りがありますのでご予約は早めにお願い致します。

春隣嬰より受くる癒しかな