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清家農園みかん山通信(148号)令和4年1月号オミクロン株とデルタ株の間隙を縫って、清家ファミリーもPCR検査を済ませた長男一家と寝食を共にしました。11,12月のみかん産直の激務でよれよれになった私の体を気遣って、松山に住む娘夫婦が私達夫婦を含め兄達と甥姪の計6人を3ケ日の間、引き受けてくれました。さすがに3泊目は長男が年末にやっと予約できたホテルに皆で移りましたが、2年振りの一族の再開はとても楽しい時間でした。何処へ行くでもなくただ食べて飲んで話をしていただけの時間でしたが、皆が元気で生きていればこその幸せをしみじみ味わえた貴重な3日間でした。4日は岡山県に帰る孫を松山駅に見送り、山口県の柳井に帰る孫娘と長男を三津の港迄送り、出港迄に、時間が大幅に余ったので、見送りに来ていた娘と孫達も加えて総勢9人で湾内の「矢切の渡し」ならぬ「三津の渡し」(所要時間往復約5分.無料)を楽しみました。フェリーの港から渡しまで片道歩いて5.6分程の距離でしたが、かれこれ30分の間なんと長男と孫はすべての荷物をフェリー港の待合室に置きっ放しにしていたのでした。「全部無くなっていたらどうする?」などと言いながら港に戻ると、矢張り荷物はすべてそのままの位置に有りました「都会では考えられないねー。柳井(山口県)に行く(帰る)人はみんな良い人ばっかりなんだねー」と口々に言い合う呑気な一行でした。フェリーに向かって、まるで遠い外国へ旅立つ人を送るように盛大に手を振り合い、お正月は終わりました。長男は、妻子の住む柳井からまた都会の侘しい?単身赴任生活に戻り、娘は3人の子の母親業をこなしながら、悩みつつ、責任のある仕事に励み、次男は口うるさい私達夫婦に辟易しながら産直みかん農家の経営者として、近頃とみに問題化している人手不足や温暖化による自然の猛威の被害と対峙する日常に戻らなければなりません。体力と能力(脳力)の限界を感じ、「あっちが痛いこっちが痛い」と言いながら、一手に引き受けている営業と事務仕事を誰に引き継げば良いのか目処が立たないまま年を越し、なんとかせねばと焦り続けている私。45年続けてきた年6回の埼玉への産直販売トラック行の、最終章のけじめを、コロナの影響できちんと出来なかった悔いを残しつつ、みかん山の殆どの仕事を次男に任せ、縁の下の力持ち的な仕事に徹している夫。誰でも、それぞれ厳しい現実を抱えながら生きていかなければなりません。しかし、今の所食べる物に困っていませんし、健康そのものと胸は張れませんが、一応働ける程の体力はあります。つまり、飢餓とは縁が無く、雨露しのぐ家も有り、病に伏してもいない、実に有り難い毎日なのです。明日はどうなるのか心配したらきりが有りません。気力を奮い立たせ、乏しい知力体力をフル稼働して今年中にはなんとか解決の糸口を見つける努力をしてゆこうと思います。つい3日前にも娘から「お母さん!お兄ちゃん(次男)が結婚したら何でも解決すると思うのは間違いよ。人にはいろいろな生き方があるんだからね」と釘を刺されました。「うん解ってるよ」と頷きつつ、正直な所、内心の深いところで諦めきれていない私ではあります。新年早々悩み事相談のような事を書いてしまい失礼しました。2月はネーブル ポンカン はるみ 初登場の甘平が美味しいです。 独り身の漢案ぜば虎落笛 |