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清家農園みかん山通信(120号)平成29年3月号

 パソコンの前で陰々滅々夜な夜な数字とにらめっこ、数字が合うとひとりパチパチと手を叩き、小さなバンザイをして自分を慰めながら、幼木の育成費用計算表、成木の減価償却費集計表、損益計算書、合計残高試算表と一歩一歩進んできた青色申告、やっと決算書迄たどり着き、玄関に活けている水仙の花を新しい花と取り替えました。気がつくと外界は春、菜の花は咲き乱れ、目白は梅の木に群れ、チューリップの芽は大きく膨らんでいます。「2.3日前から鶯も鳴き始めているのを知っているか」と善一が言いました。今日はお天気もよく、きれいな青空に、ほんわかした春の雲がワフワフと浮かんでいます。でもまだ私の耳には鶯の鳴き声が届いていません。決算書と申告書が出来上がるまで聞かせてあげないもんねと鶯が思っているのかもしれません。早く提出を済ませ廊下の隅々のホコリも掃除しなければと思いながらこの通信を書いています。と殊勝な事を言っていますがホコリじゃ死なないとばかり、昨日は日曜日だったので善一と二人で清水寺の地方版みたいな神社を訪れて孫の高校合格祈願をしてきました。ついでに近くの温泉にも入ってきました。肩凝りが少し楽になった気がします。田舎暮らしの良い処の一つとして近場の至る所に温泉が有る事です。昨日行った温泉は丁度シルバー優待の日だったので、本当は「シルバー」と呼ばれる素敵な人では無く、錆びた鉄みたいな私達夫婦ですが一人350円で、極楽気分に浸れました。券売機前で顔を見合わせ、そうだ私達は年寄りなんだなぁとお互い心の中でちょっと寂しい気分を噛み締めつつ、「得をしたのだ」と自分に言い聞かせた、善一と私でした。
 アメリカでは、同世代とは言え、シルバー優待などとは無縁のトランプ大統領が、世界中のひんしゅくを買いながら差別路線を強行しています。トランプ氏が大統領に選ばれる程にアメリカでも貧富の格差が広がっているのでしょう。そしてもう一つ衝撃的なニュース。北朝鮮の金正夫氏のマレーシア空港での暗殺。まるで小説の中の出来事のようです。仲良くしていた小学校の同級生(在日朝鮮人)のお兄さんが北朝鮮は素晴らしい、と家族と別れ一人北朝鮮に帰って行った事を思い出します。彼はどの様な人生を送ったのだろうかと思うと胸が痛みます。まさかと思っていた事が現実として行われる昨今、世界が破滅に向かってゆかなければいいがと、無力な庶民は願うばかりです。
無名無力な庶民でも出来ることを少しでもやろうと、先日は吉田町国際交流協会恒例の「世界の料理教室」を公民館で行いました。何しろ年会費だけで賄っている貧乏団体なのでささやかな行事ですが、日本人と結婚したり、吉田町で働いているフィリピン人、ベトナム人、中国人、チベット人ALT 高校生、小学生、保育園児などがワイワイガヤガヤと各国料理を作り、美味しい々と食べました。名目上は研修生や実習生で、家族同然に大事にされている例もありますが、実状は安価な労働力として酷使されている人達もいます。料理教室では皆一様に嬉しそうに母国語で話をしながら料理をし食事を楽しんでいました。日本人のおばちゃん達も「これどうやって作るの?」と質問しながらすべての国の料理を満喫しました。高校生も口数こそ少ないけれど興味津々というふうに口と手を動かしていました。食べる事は世界共通に楽しい大事なことなのだと改めて思いました。 ジュースのご予約承っています

3月は先取りデコポン せとか ハルカ、 4月は有袋デコポン 清見 がお薦めです

芽吹く山越えて合格祈願かな