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清家農園みかん山通信(100号)平成26年1月号容赦なく過ぎてゆく時間に追いすがるように、ひたすらみかんの箱詰め作業の日々だった師走。年々視力、体力、集中力、気力、が後退しつつあるのを否応無く自覚させられつつも、ここを超えればお正月と全力投球。31日遂に25年最後のみかん発送終了。みかん山は沢山のみかん穫りさんに助けて貰い無事、早生ポンカンも収穫し伊予柑も途中迄とはいえ収穫出来ました。皆様のお陰で曲がりなりにも暮れを乗り越えられた事に感謝あるのみです。 楽しいお正月三ヶ日、孫達の一挙手一投足が心身をリフレッシュさせてくれました。 今回の忘れ物は涎かけと充電器、日本中のジジババの家に忘れ物が残されているのでは。帰省した長男が「この家は計算上1日数十kgずつ物を捨てても(母さんが死ぬ迄に)間に合わないぐらい物が多すぎる。何とかしてくれ」と言いました。「その通り」と娘「そうだねぇ」と私。「だって忙しくてひまがないんだもん。あっその袋とっといて」「お母さん、それがいけないって言ってるでしょ。じゃんじゃん捨てる事!」「はい!」盆と正月に帰省した子供達と繰り返されるいつもの会話。子供の頃から整理整頓が得意できちんとしていないと気がすまなかった私は何処へ消え去ってしまったのでしょうか。義母や母の亡くなった後の物の少なさに比べ私を取り巻く物の何と言う圧倒的な多さ。ケニアでのボランティア時代に2年間一緒に仕事をし、今は岩手に暮らすお姉様は半年前から身辺の整理をしていらっしゃるとの事、そういえば昔からきちんとした人だった。考えてみると学生時代からの友達もご主人の転勤で引っ越し慣れしていてその度に物を捨て、さっぱりと暮らしている。在日外国人の支援に飛び廻っている親戚であり親友でもあるナナちゃん宅もいつもきちんとしている。勉強が良く出来たトコちゃんも頭がいい人らしく整然と端正に暮らしている。妹も片付いた部屋にフラワーアレンジメントなどを飾ってこ綺麗に暮らしている。何故私だけが落伍してしまったのだろう???皆同じに歳を重ねているのに。そうだ私は忙し過ぎるのだ!!!そうに違いない。いや待てよ、近所の六十代でご主人を亡くされてとても忙しいはずのお宅の、それはきちんと片付いている事。では私の何がいけないのだろう。昼寝だろうか?朝寝だろうか?洗濯の際の襟と袖の擦り過ぎだろうか?新聞と本の読み過ぎだろうか?長電話だろうか?あっちこっちの活動への首の突っ込み過ぎだろうか?下手なパソコンのやり過ぎだろうか?でもパソコンは仕事絡みなので止められない。夏の昼寝は活力の元だし、睡眠不足は健康を損なうし、新聞や本を読まないと脳が衰える。汚れた襟や袖口は許せないし、仕事だけの人生は味気ないので仲間といろいろ活動したいし、少しは世の中にお返しもしたい。旅行も行きたい。となると究極、物を捨てることから始めるのが人生締めくくりの一番の解決策に違いない。でもマータイさん大好きの私は勿体無くて物を捨てられない。あぁまた今年も堂々巡りで終わるのでしょうか。新年早々不毛なお話で面目ありません。誰か私に潔さを分けて下さい。 2月は伊予柑、ポンカン、ネーブルです。ジュースの予約も承ります。 冬銀河四十年を連れ添ひて |