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清家農園みかん山通信(155号)令和5年2月号

 数十年ぶりに井戸端の水道管と防火用水槽(20u)が凍る程の寒さが数日も続いた1月。庭中に広がり咲いていた水仙が驚いたようにほとんど倒れました。袋を掛けて山に成らせていたせとかとデコポンの水分が凍って細胞が破壊され、苦くなったりスカスカになったりしないかと心配でしたがどうすることも出来ませんでした。寒さを振り撒きながら1月が去り、そそくさと立春も過ぎ、水仙が元気を取り戻しつつあります。畑の菜の花の黄色も色が鮮やかになってきました。幸いせとかもデコポンも無事でした。人間は寒ければ暖房や温かい衣服で身を守りますが、他の動物や植物は自然の移ろいに身を任せじっと耐えて春を待ちます。その強さには到底太刀打ちでき無い私は、後ろめたさを感じながら今日も暖房を入れ、背中にカイロを貼りレッグウオーマーをしてパソコンに向かっています。
 実を言うと計画では今頃別府の温泉で「いい湯だなー」とのんびりしている筈だったのですが、思う程仕事が片付かず、やっと少し時間に余裕ができたので宿を予約しようと思い、ネットで探したのですが手頃な価格で気に入ったところは何処も満室で連泊できず、戸惑っているところです。1泊5万円も6万円もするところは空き室が有りますが2人で1週間泊まると何十万円も必要になるので高嶺の花です。これが済んだら、あれが済んだらと言っている内に春になってしまいそうです。コロナ以来やはり出不精になっているようですが、そろそろ残り時間の先が見えている年齢の我が身としては、仕事も大事ですが、楽しみも大事にしたいところです。と言いつつ一方では、「尊敬してやまない世界初の難民高等弁務官女性事務局長、緒方貞子さんがJICAの理事長になったのは76歳、退任84歳、ダボス会議出席87歳だったのだから弱音なんか吐かないで、もっと前を向いて地域や色々な人の為に動かなくちゃ」と、体力&能力を忘れて思ってしまうのです。農業の良い所(悪い所?)は体さえ動ければ一生仕事が有ることです。我が家の在るこの地域は「喜佐方(村)から嫁をもらえ喜佐方(村)には嫁に行くな」と昔は言われていたそうです。この地域のお年寄りのように勤勉な人はそれが喜びなのでしょうが、そうでない人、例えば私のような者にとっては嬉し悲しのやや迷惑感が有ります。なかなか難しいですが、凡人には仕事も遊びもボランティアもバランスが大事というところでしょうか。
 ウクライナの戦争は混迷の長期戦となり、世界各国は自衛と称してせっせと軍備を膨らませ、地球の温暖化で気候が荒々しくなり、洪水や旱魃が一層増え、途上国は飢餓に苦しみ、世界中のお金持ちはどんどんお金持ちに、貧しい人はより貧しくなる構造は解決されず、コロナの勢いもかなり衰えてきているとは言えまだ油断は出来ず、心穏やかに暮らせる日はいつ来るのかと長くし過ぎた首が折れそうになります。でも絶望はいけません。たまのウオーキングの時に山の尾根に見える発電用の風車を見上げながら、希望を捨ててはいけないと思い直しています。
   3月は はるみ せとか デコポン みかんジュース です

下萌えやあれこれ成さぬことばかり