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清家農園みかん山通信(58号)平成19年1月号

 新年 明けましておめでとうございます。昨年中は大変ありがとうございました。本年も宜しくお願い申し上げます。年頭にあたって皆様にまずお詫びしなければなりません。昨年11月のみかんにつきまして、何人かのお客様から腐り易かったとのお話を伺いました。みかんの予措が(数日間倉庫に保存してみかんを落ち着かせる。小さな傷などがあった場合は傷みがはっきりわかるようになる。)不足のまま箱詰めした事と気温の高い日が続いた為と思われます。最近は当愛媛宇和島地方も年間の平均気温が1.5度も高くなり温州みかんの栽培管理も気候に合わせて変化せざるを得なくなっています。今後この様なことが二度と無い様充分に注意し、品質保持に努めます。誠に申し訳御座いませんでした。
 さて 皆様良いお正月を迎えられた事と思います。清家農園も普段は夫婦二人の静かな暮らしですが、年末から二日に掛けては長男家族、次男、長女家族、そして入院中の義母も一時帰宅し総勢9人の大所帯となりました。7人分の夜具の準備やら食事の支度やらでてんやわんやの数日間でしたが孫達と過ごせた幸せな新年でした。皆を送り出したあと「あっあれも食べさせるの忘れたこれも食べさせたかったのに」とあわてんぼうの私はいつも後悔します。そしてお決まりのコース。忘れていった靴下やパンツに野菜や米やみかんを足してそれぞれの家に送ります。それにしても新年はひとしお、あの可愛い々孫達がいつまでも平和な世の中で暮らせますよう、お金持ちじゃなくてもいいけれど、貧しさに泣かない程の暮らしが出来ます様にと願わずにいられません。いつの間にか防衛庁が防衛省になり、いつのまにか教育基本法が改正?され、そして平和の砦『憲法第九条』も風前の灯。過労死やサービス残業に泣く人々がいる傍ら、庶民が払った税金を国からつぎ込んで貰って一国の予算程の利益(何兆円)を揚げながら法人税も払わず肥大化する銀行。巨大企業や高きのみ潤い低きには一切流れてこないこの富の偏在。なのにデモひとつ行なわれない、この静けさ、この無関心さ。実に不可解。実に不気味。実に無念。何かというとすぐにデモに走った団塊の世代でなくとも、得体の知れない不公平感は誰もが感じているのではないでしょうか。でも、こんな時代にしたのは私達大人の責任に他ならないのです。嗚呼!!!
 昨年の10月。EMぼかし(EM菌と糖蜜を米糠と籾と混ぜて醗酵させた、生ごみを分解させるもの。麹のような香りがする。)と廃油石鹸の実習指導に小学校に呼んでもらいました。屈託のない若い先生と田舎とはいえ豊かにのびのびと育った生徒達を前に婦人会のおばさん3人、「地球上にはみんなの様に恵まれた子達ばっかりじゃないんよ」とついついお説教してしまいました。子供の時から自分の事以外に無関心でいると、気がついた時には世界中が恐ろしい事になっているに違いないとおばさんたちは心底思っているからです。ま、自分の半生の反省も多分に混ざってはいるのですが、、。1月以後のみかんは伊予柑、ぽんかん、天香、ネーブル、はるか、はるみ、デコポン、甘夏と続きます。どうぞお楽しみに。

片言とまじめに交わす御慶かな