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清家農園みかん山通信(131号)平成31年2月号

 燃え尽き症候群からやっと抜け出せたかなぁと思い気がついたら2月です。梅の花がほとんど満開になりつつあります。そういえばまだストーブを出していなかった!(エアコンは使っています)せっかくセッセと磨いて蔵に仕舞ったストーブを出したら又仕舞わなければいけないし、はるばるマラッカ海峡を通って運んできた石油を使う灯油ストーブと原発で発電された電気を使うエアコンとどちらがエコロジーなのだろうか?でもストーブはお湯が沸かせるので一石二鳥だよねー」などと悠長なことを考えているうちに2月とは!
今年は青色申告を息子に任せた?のでいつもの年よりゆったりできると思いきや却って心配で夜中に目が覚めてしまう始末。「あいつはアグリビジネスの修士様だぜ、心配無用、ムフフ」と夫の善一はかなり複雑な笑みを浮かべていますが、当の息子はといえば、青色申告の為にパソコンに向かっている様子は、ほぼ!ありません。「やす子さん、最後の最後、切羽詰まったら結局恭子さんがするようになるのよ」と経験者の友達から言われているので、3月近くなって私がヒステリーを起こしながら必死で青色申告と格闘している姿がありありと瞼に浮かび気が気ではありません。
昨年亡くなられた樹木希林さんが「期待するから腹が立つのよ。何も求めなければ揉めないのよ」とおっしゃっていましたが凡人俗人の私達夫婦はなかなかその境地に達することができません。当面の課題は青色申告。@密かに私も青色を打ち込んでおく A息子に発破をかけ続ける B息子からUSBを借りて私が手直しをする C何もしないで知らん顔を決め込む。正解はCなのだと自分に言い聞かせているのですが安心できかねる心境。
毎日何通も届く営業メールの中に「無くてはならない人になってはいけない」と言う見出しがありました。結論は「マニュアル化して誰でも出来るようにする」との事、良い考えだとは思うのですが、「それだけでは味も素っ気も無くなってしまう」と思うのは私がアナログ人間だからでしょうか。我が家は齢70を越したジジババと薹のたった息子の3人で産直みかん農家をしていますので誰が欠けても今の状態を維持できなくなるのは必至です。私は営業兼事務兼web係です。Aさんは面倒見が良くて注文をまとめて下さっている方、Bさんは毎月お子様にみかんを送られていて素敵なコメントをくださる方、こちらは酸がお好きであちらの方は酸っぱいのが苦手、皮ごとみかんを食べる方、家族中がみかん好き、少人数になって今迄程みかんが要らなくなったお家、娘さんの嫁ぎ先のご近所、頂いたみかんが美味しかったから頼みたいetc,etc。他のことは何でも忘れてしまうのですが不思議とお客様に関してのことは脳の引き出しに収まっています。栽培係の息子はほとんどお客様の情報を知りませんし夫は四十数年来通っている埼玉のお客様のことはよく知っていますがホームページからのお客様の様子はあまり知りません。でも栽培と選果のエキスパートです。もう一人女性が加わって息子の傍らに居てくれるようになればいろいろな事がマニュアル化出来るかもしれない、と心の奥底で細々と密かに希望の火を燃やし続けています。

3月はせとか、はるみ&ハルカです。

きさらぎの海よりいずる赤い月