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清家農園みかん山通信(125号)平成28年2月号

 日本中が冷蔵庫の中に入ったように寒さに震え、インフルエンザも猛威を振るっています。皆さんお風邪など召していませんでしょうか。私は年末の疲れが出たのか1月の半ば頃までは、体の中に錘が入ったようで、自分で自分を叱咤激励しなければ動けない感じでしたが、ここ数日の寝坊が効いたのか、やっと体が普通の状態に戻ってきました。やれやれと気がつくと2月。今や月日はマッハの速度で過ぎてゆきます。仕事の継承も断捨離も全く手付かずで馬齢を重ねるばかり。キリギリスの心境です。数日前、あまりに肩が凝るので久し振りにダム湖の周りをウォーキングしました。ダム湖には鴨が悠々と浮かんでいました。「鴨はいいなぁ。自分の体以外何も持っていないので断捨離もしないでいいし、青色申告や確定申告で悩まなくてもいいし、子離れ親離れもバシッと決めてるし、潔く生きて潔く死ねるし」「あんたねぇ餌を捕る苦労知ってるの?何千キロも身一つで命をかけて旅できるの?自分の体だけが頼りなの知ってるの?もたもたしてる者は皆命を落としているの知ってるの?ガァガァ」と鴨の声が聞こえてきました。「すみません。矢っ張り鴨さんにはなれません。」鴨に謝りつつハァハァ息を切らして坂道を登りしおしおと家路につきました。子供の時から要領が悪かったのですが遂に晩年に至るまで治せませんでした。でもお陰で良い事もありました。何故か今日に至るまで沢山の方々が手を差し伸べてくれました。危なっかしくて見ていられないので助けてくれるのでしょうか。息子に「タラ、レバはやめろよ」と言われながら「ああすればよかったこうすればよかった」と後悔しながら潔さとは無縁のジタバタ人生、もう暫く続きそうです。そういえば年が明けて玄関に水仙の花がいっぱい活けてありました。廊下まで水仙の香りが漂い、いい気分。なんと夫の善一が活けたそうな。前代未聞の出来事でした。我が家は庭中水仙だらけですので幾らでも穫り放題なのですが、結婚以来数十年ついぞ善一が玄関に花を生けてくれたことなどありませんでした。生きていると良いこともありますね。うふふ。今年は寒いのでまだ梅の蕾も固く立春という実感はありませんが、今日は庭の隅にふきのとうを1本見つけました。雑草の生命力実に恐るべし。
年が改まってから愛媛にも2度も雪が降りました。袋を掛けたみかん山のデコポン、せとか、清見が心配です。1度目の雪の後、少し早いと思ったのですが、ダメージが怖くてはるみは収穫しました。柑橘を長い間樹上に成らせて置く事にはリスクが伴い、低温が長く続くとみかんが苦くなったりスカスカになったりします。でも完熟の味をお届けしたいので寒さと鳥獣避けの袋を掛けリスク覚悟で越冬させます。昨年来、10月末の台風、カメムシの被害、年明けの寒波と踏んだり蹴ったりの感がありますが、来年こそは大丈夫かも知れませんので、諦めたり希望を持ったりしながらみかん作りを続けていきます。今夜は皆既月食、先程まで見事な満月でしたのに肝心の時間に雲が空を覆い残念ですが何も見えずテレビの画面で我慢しました。明日は又雪との事。嗚呼!
3月は生き延びた元気な はるみ、せとか、デコポン、ネーブルが美味しいです。

ほんとのみかん清家農園

南国の雪に言問ふ寿命かな